子育て生徒指導に悩んでいる方へ〜ピグマリオン効果とゴーレム効果とは?〜

教育

なんでうちの子は言うことを聞いてくれないんだ?

隣の家の子は同い年であんなにしっかりしているのに・・・。

片付けができない、わがままばかり言う、同じ失敗ばかり繰り返す・・・ちょっと疲れちゃったわ。

うちの学級にあの子さえいなければ・・・。

忘れ物が多いし、成績も悪い、一体どうなってるんだ!?

Journey K
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ちょっと待って!知らず知らずのうちに子供を偏った視点で見ているかも。

Journey K
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今日は子育てや生徒指導で悩んでいる保護者や先生に、ピグマリオン効果やゴーレム効果、具体的な事例を用いてどのように子供に接したら良いかについてわかりやすく説明していくよ。

ピグマリオン効果とは?

ピグマリオン効果は、アメリカの教育心理学者であるローゼンタールが発表した心理学の用語です。

教員採用試験を受けた方にはお馴染みの言葉かも知れませんね。

ローゼンタールが行った実験で、教師が期待をかけた生徒とそうではない生徒の成績には、明らかな違いが見られたそうです。

教師が期待をかけた生徒の方が、学力的な成長が大きいと言う結果が表われたのです。

つまり、

「他者から期待されることによって成長が高まる」

と言うことがわかったんですね。

成長を期待されればされるほど子供の力は伸びていく・・・

当たり前のようで、うまくいかない時期ほど難しいことですよね。

ゴーレム効果とは

ピグマリオン効果が、期待によって人が良い方向に変化する効果を指す物なら、その逆に当たる考えが「ゴーレム効果」です。

つまり、他人に対して悪い印象をもって接することによって、その人が実際に悪い成果の方へ向かう現象を指します、

例えば、教師が生徒に接する際に、「この生徒は成績が良くない生徒だ」と思って接すると、その対応が影響して、成績が下がってしまう現象は、ゴーレム効果によるものと考えています。

「悪い印象をもって接した相手は成績が下がっていく」

と言うことになりますね。

「言うことを聞かない」

「自分のことが自分でできない」

「何度言っても理解してくれない」

「忘れ物ばかりする」

誰だってこんな状況が続けば、期待なんてかけられないものですが、一方的なイメージを持つことで悪循環に嵌ってしまうこともあります。

一歩引いて見てみると言うことも大切かも知れませんね。

ある話から子供を見る視点の大切さについて考える

ここで、ある話を紹介したいと思います。

これは、僕が教師として働いているときに、研修で教えていただいた話です。

『母の席に座ってください』

泣ける実話ドラマ『先生と少年』~35万人が涙した感動実話~ 『心に響く小さな5つの物語(第5話縁を生かす)』(文・藤尾英昭・画・片岡鶴太郎致知出版)より

5年生の担任として就任した時、一人服装が不潔でだらしなく、どうしても好きになれない少年がいました。先生は、中間記録に、少年の悪いところばかりを記入するようになりました。

ある時、先生は1年生からの少年の記録を目にしました。
それには、「朗らかで、友達好きで、誰にでも親切で、勉強も良くでき、将来が楽しみ」と書いてありました。これは何かの聞違いだ。他の生徒の記録に違いないと、先生は思いました。

2年生になると、「母親が病気で、世話をしなければならず、時々遅刻する」
と書かれてありました。
3年生の前半には、「母親の病気が悪くなり、疲れていて、教室で居眠りをする」。
そして後半の記録には、「母親が死亡。希望を失い悲しんでいる」と記されてありました。
4年生になると、「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子供に暴力をふるう」とありました。

先生の胸には、深い痛みが走るようになりました。

ダメと決め付けていた少年が、深い悲しみを生き抜いている。生身の人間として、自分の前に現れてきたのです。先生にとって、目を開かされた瞬間でした。

放課後、先生は少年に声をかけました。
「先生は夕方まで教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?分からないところは教えてあげるから」と。

少年は嬉しそうに輝く瞳と笑顔で、「はい!」と応えました。
それから毎日、少年は教室の自分の机で予習・復習を熱心に続けました。

授業で少年が初めて手を上げた時、先生の心に大きな喜びが沸き起こりました。少年は自信を持ち始めていたからです。
その年の、クリスマスイブの午後でした。
少年が小さな包みを先生に押し付けてきました。
後で開けてみると、香水の瓶でした。
亡くなったお母さんが、使っていたものなのでしょうか。

先生はその香水を身につけ、夕暮れに少年の家を訪ねました。
少年の家は雑然とした部屋で、独り本を読んでいた少年は、先生の来訪に気が付くと直ぐに飛んできて、先生に抱きつきました。

「ああ、お母さんの匂い!今日は素敵なクリスマスだ。」

6年生では、先生は少年の担任ではなくなりました。

卒業の時、少年から先生のもとに一枚のカードが届きました。
それには次のようなことが書かれていました。
「先生は僕のお母さんのようです。そして、今まで出会った一番素晴らしい先生でした。」

それから6年後、またカードが届きました。
「明日は高校の卒業式です。僕は五年生で先生に担当してもらって、とても幸せでした。お陰で奨学金をもらって、医学部に進学することができました」
そして10年を経て、またカードが届きました。
そこには、先生と出会えた事への感謝と、父親に叩かれた体験があるから、患者さんへの痛みが分かる医者になれたと記され、こう締めくくられていました。

「僕は5年生のときの先生を思い出します。あのままダメになってしまう僕を救って下さった先生を、神様のように感ました。大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、五年生の時に担任して下さった先生です。」

そしてまた1年後、届いたカードは結婚式の招待状でした。
そこには、「母の席に座って下さい」と一行添えられていました。

学校現場で働いている先生にはどうしても好きになれない子がいるかも知れません。

子育てで悩んでいる保護者の方の中には、「そんなふうに子供を見ることができない」と思割れる方もいるかも知れません。

でも、子供の将来のために、暖かい目で見守ってみませんか?

きっと愛情をかけた分だけ、大好きなお母さん、お父さん、先生のために一生懸命頑張るようになりますよ😊

最後に

どうだったでしょうか?

ある実験では、仲の悪い夫婦に、「毎日お互いのいいところを1つずつ見つけるようにする」と言う実験を行ったところ、80%以上の夫婦仲が改善されたことがわかりました。

良い部分に視点を当てるだけでも、こんなに効果があるんですね。

毎日接していると、悪い部分にばかり目がいき悪循環に陥ってしまいやすいものです。

そんな時は、

「1日1個いいところを見つける」

なんて取り組みをしてみてもいいかも知れませんね。

それでは、また明日!

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